コニカUA
1956年製
諸元
レンズ
シャッター
: 『ヘキサノン F 2』 48m/m 5群6枚構成
: 『コニラピッド MFX』 T ,B ,1〜1/500
まず、このレンズ 『ヘキサノン F2』 は、当時 2.8付が主流だった頃、レ
ンズ固定式35m/mカメラでは、初めてではなかったかと思う。
特に、球面収差や非点収差の補正、色収差、コマ収差、レンズコーティン
グなど、いろいろ改良されて大好評となり、後のV型やVA型にも引き継
がれていった。
当時、工業製品の品質管理の最高賞
と云われた『デミング賞』を、日本で最
初に受賞した会社が、このカメラを製
造した『小西六』である。
カラーフィルム『サクラカラー』の製造
元でもある。
シャッターもドイツのシンクロコンパーに肩を並べるとも云われていた。
ファインダーも、先行発売されていたU型、UB型で定評のある補色式距離計で非常にあわせやすい。このファインダーはこの後、VA型で完成され「生きてるファインダー」とか「踊るファインダー」と云われ、ライカM3より優れていると評された。
デザインもとても個性的で、エプロン部の流線も美しく、
軍艦部も対称的で安定感がある。
稀少的価値も大変高いカメラである。
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Mamiya35 U