マミヤメトラとオートメトラの関係 
                1958〜1959年製
   


左の白黒の写真は前期のメトラで上部カバーとボディ下に「MAMIYA」のロゴマークが入っている。鏡胴のリング類の位
地にも少し違いがあり、レンズも「セコールf1.9」が付いている。中の写真と比較してみると軍艦部は前期の物だが、ボ
ディや鏡胴は右の後期型と同じになっている。左の写真を見るまではこの中のカメラが前期型だと思っていた。一体、
これはどう云うことなんだろう? 白黒写真を見ると「クラウン」と同じグレーの貼り皮を使っている。


現在、左の写真のカメラは持っていないので右の二つを比べてみよう。鏡胴の仕様は全く同じだ、レンズは白黒と多少
違って「マミヤセコールFC f1.9」付きとなっている。大きな違いは軍幹部だけの様に思う。

上から見れば、巻き上げや巻き戻しクランクも同じで違いはメーターの向きと受光部のセレンくらいだ。それに露出計
のブースターの接点がロゴマークの横とシューの止めネジの所に変わったくらいだ。

ファインダーは前期型ではハーフミラーがプリズムを使っていたが後期型ではガラスのハーフミラーに変えられ簡略化
された、それに伴いブライトフレームの位置も変わった。

上の左は前期の「メトラ」と「オートメトラT型」、右は後期の「メトラ」と「オートメトラU型」、オートメトラになってシャッター
が「コパル」に変わりメーターと連動し、適正露出を求められる様になったが、不思議に思うのはそのファインダーだ。
T型は前期のファインダーを受け継ぎ、U型は後期のファインダーをそのまま受け継いでいる事だ。     本来なら
T型は改良された後期の機構を受け継げばよいのに、何で前期のファインダーを受け継いだのか?「余った部品の後
始末か」?と勘ぐりたくなる。滅多にそんな事はないと思うが、殆ど同じ時期にこれら高級感のある4機種とも造られて
いたと言う事は、「お客さんに好きなのを選んで下」」さいという事だろうか。全部ガッチリとした良いカメラたちだ。

オートメトラのTとU型だ、とても落ち着いた「ドッシリ感」がある、U型には「セコール f1.7」が付いている。このカメラに
付いている時はそれ程大きくは感じなかったが、「オートデラックスU」に付けられたのを見た時には「なんとでかいレン
ズか!」と驚いたことがある。
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