Konica Super S(不思議なカメラ) ? 年製
     
諸元
レンズ   
 シャッター 
: 『』  m/m 群枚構成
: 『』 T ,
 

ご覧の通りれっきとした「コニカオートS」系統のカメラである。部品取りのつもりで買い入れたカメラ3台(AS-2,AS-16)
の中に入っていた。中の写真の左はAS、下はAS-2、右はAS-16、上がSuper S、だ。コニカカメラもいろいろと修理をし
て知っているつもりでいたが初めてお目に掛かった。   「コニカミノルタ」のホームページ」で「コニカの歴史」を調べて
もこの「スパーS」は記載されていない。コニカの修理を担当している「ケンコー」という会社を紹介されたので、そこで詳
しく調べてもらったがよく判らない。  その方の言によれば「輸出用に製造されたものではないでしょうか、その場合に
は一切資料はないので判らない」との事で一応納得したが、どうも不思議で仕方がない。  もし、この時代にこのカメ
ラに関わられた方が居られたならば、是非ともお教え願いたい。
AS−2と比較してみた、ちがいはフロントの文字、メーターの形態のみで、それ以外は全く同じだ。
どちらかと言えば、Super S(S-S)の露出計は「S-3」のメーター方式に近い、しかしその受光部はオートSの外部受光方
式をを飛び越してとAS-2同じレンズフロントに付いている。電池を入れてみたところ、メーターの指針はシャッター速度
には反応するがシボリやオート機構には一切反応しなかった。不思議に思い内部構造を分解して比較する事にした。
ボディNoは 百万代 なのでAS-2に近いと思うがメーターの方式は全く違う。
左はAS−2,右はS-Sのパネルの裏側AS-2にはシボリ値をコントロールする為のアーチ型のアームがあるが、S-Sに
は台座は付いているがアームはない。右台座の上の穴はシボリを動かせる様な位置に付いて入るが何かは不明。
これはシボリを動かすリングだが左からAS,AS-2,S-S、同じ「コパルSVA」だがなぜだかカムの長さが大きく違う。
上段はAS-2、下段はオートS との比較。両機共にレリーズ軸を押し下げるとシボリに連動する様な機構になっている
がS-Sの場合は連動金具の様なものは付いてはいるが作動はしない。その金具を手で動かすとメーターの本体が動
く。オートSもメータの本体が動く様な構造をしている。    結局、最初の写真にある4台とも分解して比較したがこの
「SUPER S」はよりよいカメラを造る為のテスト機だと思うが何処をどう改良しょうとしたのか何の為に造られたのか?
サッパリ判らない。何か新しい発見があるのかと思っていたが、不完全で珍奇なカメラだという事だけが判った。 確信
できる事は断じて輸出用に製造されたものではなく、完全に試作機だと云える。

結局4台ともバラバラにした結果、メッキは良いし、キズ、当たりなども無い、レンズハクリアーだし、部品取りにするの
が惜しくなって劣化した配線やグリスを入れ替えてオーバーホールする羽目になってしまった。
『Konica Super S』と言う珍しいカメラも手に入れた事だし、ま、全て良しと致します。
 ヒガシダカメラコニカ スーパーS(不思議なカメラ)コニカ スーパーS(不思議なカメラ)
トップへ
トップへ
戻る
戻る
マミヤメトラとオートメトラの関係
マミヤメトラとオートメトラの関係