ミノルタ V2とユニオマットのシャッター
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「V 2」は1958年に、「ユニオマット」は1960年に発売された。シャッターが同系統の兄弟機である。この他にこの系統
のシャッターを使ったカメラが、「ミノルタハイチック」でアメリカのロケット「フレンドシップ7」に積み込まれ世界で初めて グレン少佐が宇宙から地球を撮影したことで有名である。 とてもユニークな構造と機構をもったシャッターだ。特にユ ニオマットはライトバリュウーシャッターの端緒を開いたカメラではないだろうか。 両者は発売のコンセプトが違うので 比較するのはおかしいが、シャッターに関しては2機ともとてもうまく用いられている。 ![]() ![]()
シャッター速度コントロールパネルだがユニオマットの方が少しあっさりとした感じ有る。向かって左側が「V2」のシャッ
ターの部品で、ハウジングの形や使われている部品の数などV 2の方が非常に多いのが一目瞭然だ。
ユニオマットの方にはシャッター羽根がシボリの役目を兼ねている為、シボリを動かすパネルやセパレーターが省かれ
ている。だから、ハウジングも「なんや、これは」と思うほどスッキリしている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
赤い円内はV2の羽根のコントロールカムで、上のセルフタイマーの下に取り付けられている。中の写真の部品はその
カムを外したものだ。形は違うが羽根の角度を変える為のもので目的は同じにしている。ユニオマットの場合はシボリ の大きさとシャッターの速度を同時にコントロールしているライトバリュウー方式だと言うところに大きなちがいがある。 上の写真と比較してもカムの位置を変えることによって羽根の角度が変わっていることが確認できる。見方によって は部品の数を減らした手抜きかとも云えるがそうではない。実に合理的に簡略化をし正確な光量を得ることの出来る 素晴らしいシャッターだと思う。、 ![]() |