コニカV ・ VL 1956 1957 年製
諸元 |
レンズ
シャッター
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: 『ヘキサノン』 48m/m f 1.8 5 群6枚構成
: 『MFX & MXL』 B , 1〜1/500 |

今は『コニカミノルタ』となっているが、日本で最も古いカメラメーカーである。千代田光学(ミノルタ)も古いが、小西六(コニカ)は、日本光学や旭光学よりも古く、明治初年くらいに『六桜社』として創立された。その後U型からこのV型が造られた頃は『小西六』となり写真の総合メーカーとして日本で初めて『デミング賞』(製品の品質管理の優秀な会社に贈られる賞)を受賞した。 世界3大フィルムの一つ『さくらフィルム』の製造メーカーでもある。 |


左はVL、右の2台はV型である。また右はコニラピッド、左の2台はセイコーシャシ
ャッターが着いている。仮に 右のV型は 前期(Z) 中のV型を 後期(K) 左を
L としておこう。 |

セイコー付きを2台並べてみると、鏡胴の違いがは
っきりわかる。 K は Z の方に近い感じがしない
でもない。下の2枚を比較しても、どちらが Z でど
ちらが L か見分けを付けにくい。
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コニラピッドシャッターMFX付きのV型 |

セイコーシャシャッターMXL付きのVL型 |
上列の3枚は Z に使われているシャッターハウジング 下列の写真は KとL に用いられているハウジングである。 組みあがったハウジング(写真右の2枚)を見ても細かく見れば違いはあるが、だいたいは同じような部品の配置だ。徹底的に違うのはシボリ羽根の枚数だ。組みあがった形を見ても上は円形に近いし、下は五角形に近い。
「シボリは光の入射量をコントロールするためのシステムなんだから、丸でも五角でも同じじゃないか」と思うだろうがそうではない。 プリントしたときの写真の『おもむき』、『ボケ味』が違う。 気にしなければそれでいいのだが、丸い方は周辺部へいくほど卵形の綺麗なボケがでる。五角の方は形通りのボケがでて、ボケが重なり合うと「イライラ」とした感じがしないでもない。 |
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