コニカVA  1958年製
     
諸元
レンズ   
 
シャッター 
: 『ヘキサノン』 f1.8 50m/m 5群 6枚構成

: 『セイコーシャMXL』 B ,1〜 1/500 sec.

コニカカメラはこのVAに非常に精度の高い、しかもすばらしく明るく見やすいファインダーを付けて発売した。
  このカメラを手にしてファインダーをのぞけば誰でも一瞬にしてその良さが経験できると思う。             
『生きてるファインダー』とか『踊るファインダー』とか評され、その視野率は100%と言われたライカよりも高いと
評価された位である。 そのファインダーが下の2枚の写真だ。     この1年後(59年)にメーター付きの
  VM が発売された。     また、このすばらしいファインダーはオートSシリーズに受け継がれていく。       
           
 


「VA」のファインダーの写真だ。 上は接眼側で、下は対物側だがごらんのようにデラックスなプリズムを3個も使われ
ているのが判る。しかも2枚の凸レンズと組み合わされていて、そのせいかどうかは知らないが接眼してもファインダー
をのぞいているような気がしない程明るくてクリアーだ。接眼側には保護ガラスが付いているが対物側のプリズムはむ
き出しになっている。なのに拭き傷などはほとんど付いていない。相当堅いプリズムガラスが付いているのだろう。  

 ブライトフレームに関しても、ふつうのカメラでは距離に応じて固定されたフレームが左上から右下へ移動するだけな
のに対して、このカメラは距離に応じてフレーム枠自身が大きくなったり小さくなったりして視野を示す。  このすばらし
い機構がいわゆる『生きてるファインダー』とか『踊るファインダー』とか云われて大評価を受けたのではないかと思う。
 
このフレームの機構はオートSシリーズに受け継がれているがプリズムではなくハーフミラーや凸や凹レンズの組み合
わせたファインダーに変わっている。   これほど贅沢にプリズムを使ったカメラはこれだけで稀少度が非常に高い。
   





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